ベーシック認証の設定

設定

ベーシック認証の設定は以下の手順で行います。

① .htaccess ファイルの作成

.htaccess は、テキストファイルです。
秀丸エディタなどのテキストエディタを使って、以下の内容のファイルを作成します。

AuthType Basic
AuthName “Input your ID and Password.”
AuthUserFile C:/htpasswd
require valid-user

AuthName は、ＩＤ・パスワードを要求する画面に表示されるコメントです。
日本語を使用すると不具合を起こす場合があります。

AuthUserFile は、後述の .htpasswdファイルが置かれている場所です。
しげ爺の場合は、Windows C 直下に 、htpasswd のファイル名で保存しています。

青字の部分は、環境によって異なりますから、適宜、変更となります。
それ以外の部分は、変更無しです。

② .htaccess ファイルの保存

秀丸エディタなどのテキストエディタを使って作成したファイルを、ファイル名 “htaccess.htaccess” で保存します。

実は、ベーシック認証を行うサーバーソフト(Apache)のデフォルトのファイル名は、.htaccess となっています。
ところが、Windows では、ファイル名のない “.htaccess” というファイルは作成できません。

しげ爺の場合は、自宅サーバーのサーバーソフト(Apache)の設定を自分で行うことができますので、”htaccess.htaccess” というファイルにしました。
一般的に、.htaccess で説明されていますが、Apacheとうまく連携をとれば、実は、ファイル名は何でもいいのです。

③ .htaccess ファイルの配置

“htaccess.htaccess”ファイルを、前のページで説明したように、認証を行いたいディレクトリに配置します。

④ .htpasswd ファイルの作成と配置

認証に使用する　ＩＤとパスワードが格納されている.htpasswdファイルを作成します。
サーバーソフト(Apache)に、作成ツール(htpasswd.exe)があります。
ここでは作成ツールを使用して、.htpasswd(※) ファイルを作成し、C直下に配置します。

※ ファイル名は、”htaccess.htaccess”に指定したものになります。

Windows コマンドプロンプトから
サーバーソフト(Apache)の bin/htpasswd.exeを以下のオプションで実行します。

htpasswd.exe -c C:/htpasswd user01

-c ：　新規作成
C:/htpasswd　：　作成するファイルを格納場所とともに指定する。
user01　：　登録するユーザーＩＤ

下図が、htpasswd を新規作成した時のコマンドプロンプトです。

ユーザーを追加する場合は、-c オプションをとります。

htpasswd.exe C:/htpasswd user02

下図が、htpasswd に”user02″を追加した時のコマンドプロンプトです。

作成された htpasswdファイルを、テキストエディタで確認すると、以下のようにユーザーＩＤとパスワードが登録されているのが確認できます。

htpasswdファイルは、第三者に見られないように配慮する必要があります。
置き場所として、ウェブではアクセスできない場所に置きましょう。
しげ爺の場合は、以下のとおりです。

DocumentRoot D:/WWW/html
パスワードファイルの置き場所　C:/htpasswd